
「ちりめん」とは、伝承織物で、右に縒った糸と左に縒った糸を横糸として交互に織り上げたものを言います。
また、右に縒る事をZ縒りと言い、左に縒る事をS縒りと言います。ZとSを交互に織ると「一越縮緬」、ZとSを2本づつ交互に織ると「二越縮緬」と言います。糸を縒る(捻る)事で糸に反発力が起こり、それが「畝」になり美しい凹凸の表面が織りあがります。
縮緬布は、天正年間(安土・桃山時代・1573~92年)に中国「明」から泉州・堺の職工によって強撚糸の職法が伝えられ、京都西陣にて縮緬(布)として完成したそうです。
その撚糸は、紀元前2~3000年頃ティグリス・ユーフラテスの中州、メソポタミア文明で撚糸技術が発祥し、西洋へはイタリアに伝承され、東洋へは中国を経由して日本に伝承されたと伝えられています。

- ちりめん洋服・発祥の地 碑
「ちりめん洋服」とは、伝承織物・縮緬の布を使用して、洋服に仕立てたものを言います。
田村佐起三は、巻いて着る文化の「着物文化」と、肩で着る「洋服文化」の違いに惑わされ、その違いを探る中で、巻いて着る織物は横糸中心で、肩で着る織物は縦糸中心である事に気付きました。そこで、従来縒りをかけ無かった縦糸に撚糸を加える実験を重ね、縦糸の縒りと横糸の縒り加減で素晴しい洋服用の縮緬布が織りあがることを突き止めました。そのバランスの良い縒り加減で織り上った「ちりめん布」を使用し、デザイン・製作したものをこの世に発表しました。
1972年(昭和47年) 縮緬布に魅了された田村佐起三が、縮緬布を素材にした既製品のブラウスやドレスを、他に先駆けてこの木屋町通り高瀬川沿いから発表したのを標章(顕彰)し、「ちりめん洋服・発祥の地」の石碑および銘盤を1999年(平成11年)発起人150余名(匿名含む)の浄財にてこの地に建立されました。
こうして誕生した「ちりめん洋服・ちりめん小物雑貨・ちりめん風呂敷」を、歴史とともにご覧いただけるようSAKIZO SHOP三条大橋鴨涯本店(SAKIZO本社ビル)1階のロビーに展示しています。ご自由にご見学ください。
